仏式
仏式葬儀の主な流れ(富山地区)
4. 葬儀
- 葬儀と告別式の違い
- 葬儀とは、遺族や親族が故人の死を悼み、僧侶(導師)の読経によって浄土へ導くための重要な宗教行事です。 一方、告別式とは、故人の友人・知人など、生前に交流のあった人たちが故人に最後の別れを告げる儀式で、かつては遺体を火葬場や墓地に送る「野辺送り(のべおくり)」の後で行われるものでした。 このように葬儀と告別式は元来まったく別の儀式ですが、野辺送りをすることが少なくなった現在では、葬儀と同じ流れで告別式までを行う形がほとんどです。葬儀の進行は宗派や地域によってさまざまですが、おおよそ下記のような流れで進められています。 なお、宗派によっては引導を渡す(死者に迷いを捨て、悟りを開くよう説き聞かせる)儀式を行う場合もあります。
- 一般的な葬儀の流れ
-
1. 受付開始
開式の1時間前には始められるように準備を終えておきます。
2. 遺族・親族着席
遺族は開式の10分前に着席いたします。席次は通夜の時と同様に。
3. 会葬者着席
僧侶が入場(入堂)してくるまでに、世話役は会葬者を席に誘導いたします。
4. 僧侶入場(入堂)
入場(入堂)される僧侶を拝礼でお迎えいたします。
5. 開式
司会者が開式の言葉を述べて、葬儀が始まります。
6. 僧侶読経(引導)・焼香
僧侶による読経。通常30~40分ほどで終わります。焼香は宗派や地域性によって違いがありますが、司会者より「ご焼香を」と案内した後、行っていただきます。
7. 弔辞
代表者1名(または数名)による弔辞の朗読です。
8. 弔電代読
前日に打ち合わせておいた順番通りに弔電を紹介いたします。
9. 喪主のあいさつ
会葬者に対してお礼のあいさつをいたします。
10. 閉式
司会者が閉式のことばを述べて、葬儀の儀式は終了いたします。
- 自宅で行う場合
-
用途に合わせて部屋割りをする
自宅で通夜や葬儀などを行う場合は、弔問客・会葬者の来訪に備えて自宅内の整理をしておく必要があります。 まずは祭壇を置く部屋や遺体を安置する部屋、僧侶の控え室などの部屋割りを決めます。 祭壇を置く部屋は訪れた人たちが入れるよう、ふすまや障子などを取り外して広いスペースを確保いたします。 遺体を安置する部屋はなるべく奥の一室を用いると良いでしょう。 僧侶が着替えたりする控え室も必要になります。また、弔問客・会葬者や遺族・親族の控え室もあると何かと便利です。
室内の整理と祭壇の設置
部屋割りが決まったら、使わない部屋へ家具類を移動いたします。 この時、食器や筆記用具、座布団などはあらかじめ出しておくと、後々取り出せなくなって困ることもありません。 部屋の中の縁起物や装飾品、絵画なども取り外すか、白い紙で覆い隠いたします。
室内を片付けたら、祭壇や受付台などを用意いたします。 祭壇は宗派によって飾り方が違いますが、喪家の宗派に合わせて当社セレモニースタッフが設置・装飾いたします。 また、座布団や食器などが足りない場合は、当社セレモニースタッフにご相談いただければ手配いたします。弔問・会葬に備えて屋外の整理も忘れずに
弔問・会葬に備えて、屋外の整備も整えなければなりません。まず、駐車スペースを確保いたします。 次に自転車や傘立てなど、人の出入りの邪魔になりそうなものを片付けます。 鉢植えや観葉植物なども、見えないところへ移動したほうが良いでしょう。