神式
神式の葬儀の主な流れ
5. 通夜祭・遷霊祭の進行
- 通夜祭と遷霊祭
- 神式の場合、仏式の通夜にあたる儀式として「通夜祭(つやさい)」と「遷霊祭(せんれいさい)」があります。 本来別々の儀式ですが、現在では通夜祭の日に同時に行われます。 この2つの儀式を合わせて通夜祭と呼ぶこともあります。 儀式の後、仏式の通夜振る舞いにあたる「直会」の席を設け、故人をしのびます。
- 通夜祭の進行
- 儀式をつかさどる祭員(さいいん・神職)が祭壇に神饌(しんせん)を供え、斎主が通夜祭詞(つやさいし)を奏上いたします。 次に、玉串を奉り拝礼する「玉串拝礼(たまぐしはいれい)」を行います。 玉串拝礼は斎主に続いて、喪主、遺族、弔問客の順で行います。
- 故人の御霊を霊璽に遷すための遷霊祭
- 遷霊祭は故人の御霊を遺体から霊璽(れいじ)に遷し留めるための儀式で、御霊遷し(みたまうつし)とも呼ばれます。 霊璽は仏式の位牌にあたるもので、白木の「みしるし」に故人の姓名、享年などが書かれます。 遷霊祭のメイン行事である「遷霊の儀」は葬儀会場の明かりを落とし、暗がりの中で厳かに執り進められます。 霊璽は祭壇に安置した「仮霊舎(かりみたまや)」に納められます。 この後、葬儀会場の明かりをつけ、一同が着席して、祭員が献饌(けんせん)を行い、斎主が遷霊祭詞を奏上いたします。 続いて玉串を捧げ、拝礼して終わりとなります。