「お仏壇まいり」とも呼び、新婦が新郎宅の仏壇の前で祖先への挨拶を行なう儀式です。新婦側から新郎側への結納納めという意味もこめられています。結婚式当日の朝に行われることが多い儀式ですが、あわただしさを避けて式の数日前に済ませる方も増えています。

新婦宅を出発する前に、仲人夫人より新郎宅に電話を入れます。

新婦方の到着時間を見計らい、1分程前から玄関先で新郎方の親族が出迎えます。

新婦方が到着すると同時に、玄関敷居の手前で、家族または親類の女性が水を注いだ素焼きの盃を丸盆にのせて新婦に差し出します。新婦が盃の水を飲みほしたら、新婦または仲人夫人が盃を土間に落として割ります。(!盃の破片はホーキを使わず、手で拾います)

盃が割られたら、仲人夫人が新婦の左手を軽くささえて控室まで案内します。控室には新婦、新郎の両親、仲人夫妻、美容師の6名が入室します。新郎側は男性一人が接客役となって桜茶でもてなします。(!新婦の履き物に手を触れないよう注意します)

仲人が床の間に新婦父と結納品を並べ、準備がととのったことを新婦の両親に伝えます。新郎側の世話役が新婦側を座敷に通し上座に案内し、続いて新郎側が下座に着席します。

仲人、新婦父の順に挨拶し、仲人から結納目録を新郎父に手渡します。新郎父が内容を確認し、続いて挨拶します。挨拶が終ると、仲人は目録を受け取って床の間に納めます。

結納式が終わった後、新郎方の家族や親族の紹介が行われることもあります。

しばらく控室にて休んだ後、新郎母と新婦の二人が仏壇の前に縦に並んでお参りします。
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仏前まいりの席順 |

仏まいりが終わると、新郎母と新婦母の二人が近所のお宅へ挨拶にまわります。 |