通夜の食事
通夜の食事は受けるのが作法
通夜の食事は、弔問に対するお礼と故人をしのぶために行われます。誘われたときは遠慮せずに席に着き、一口でも箸をつけるのがマナーです。 ただし、通夜の食事は宴席ではないので、故人と関係のない話題に夢中になったり、酔っ払って大声を出したり、長居をしないように心掛けます。 途中で退席するときには、周囲の人に「お先に失礼いたします」と述べて静かに帰りましょう。
お悔やみの言葉に気を付ける
通夜が始まる前や通夜の食事の席などで、遺族にお悔やみや慰めの言葉をかけてあげたいと思うことがあるでしょう。 しかし、遺族は多くの弔問客に対して同じように接しなければならない立場です。 お悔やみの言葉は長々と話し続けることを避け、状況に応じて簡潔に済ますのが礼儀です。 会話では忌み言葉に気を付け、こちらから故人の病状や死因について、あれこれと尋ねることは控えます。
- 忌み言葉とは?
- 忌み言葉は不幸が続くのを避けたい、との思いから配慮される言葉です。また相手の宗教にふさわしくない言葉もあります。 忌み言葉は弔問時だけでなく手紙や弔電にも使わないように気を付けましょう。
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- ◆ 重ね言葉
- 「重ね重ね」「重々」「いよいよ」「再三再四」「たびたび」「またまた」「返す返すも」など。 たとえば「返す返すも残念」は「誠に残念」と言い換えます。
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- ◆ 続くことを連想させる言葉
- 「再び」「続く」「追って」など。
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- ◆ 直接的な表現
- 「死ぬ」「死去」「死亡」「生きる」「存命中」など。「死去、死亡」は「ご逝去」に、「存命中」は「ご生前」と言い換えます。
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- ◆ 大げさな表現、不吉な表現
- 「とんだこと」「とんでもないこと」「浮かばれない」「四」(死)「九」(苦)など。
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- ◆ 宗教によって使わない言葉
- 「ご冥福」「成仏」「往生」「供養」などは仏教用語なので、仏式の弔事だけに使う言葉です。