青木新門納棺夫日記

納棺夫日記

オークスでの葬儀の現場に携わっていたころの体験を綴った小説

携わった全ての人に喝采をおくります

オークス株式会社 顧問(元専務) 青木 新門

おくりびと

第32回 日本アカデミー賞最優秀作品賞 第81回 米アカデミー賞外国語映画賞

今年2月、滝田洋二郎(富山県高岡市出身)監督、本木雅弘さん主演の映画「おくりびと」が第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞、そして世界最高峰の映画の祭典、第81回米アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。
この映画の原点となったのが、「納棺夫日記」。著者の青木新門(現オークス顧問)が、オークスでの葬儀の現場に携わっていたころの体験を綴ったのがこの作品です。今回はこの快挙を経て、同氏にお話を伺いました。


本木さんとの出会いは、15年前、私の著書『納棺夫日記』に感銘を受けたという本木さん自身から、文章の一節を引用させてほしいという電話から始まりました。以来、手紙などで交流を続けるなかで、本木さんが映画化を強く望んでいることを知り、「そのときは主演はあなたしかいませんね。あなたが企画してはどうですか」と了承し、紆余曲折を経て「おくりびと」が完成しました。

物質文明や市場経済に世界の目が向けられていた今日、私や本木さんが伝えたかったメッセージは人と人とのつながり、家族のつながり、死者と生者のつながりが、いかに大切かということです。「おくりびと」は、日本人の死生観や人の絆を描いた映像の力で、このことを、国境や宗教、文化を越えて現代に生きる人々に、ハッと気づかせたことが今回の受賞につながったのだと思います。本木さんの15年間もの諦めない姿勢と、滝田監督をはじめ作品に関わった全ての人たちに心から敬意を表し、喝采をおくります。

『納棺夫日記』の舞台であるオークスには「人の和、家庭の和」を謳った企業理念があります。これもまた、つながりの大切さを表したものであり、今回の受賞で、その精神は世界に認められたのだと嬉しく思います。今このときも、多くのお客様の悲しみに寄り添い“おくりびと”として働くオークスの後輩たちには、自分たちの行き先に誇りを持って頑張っていただきたい。